好きな物を軸に就活して、大失敗しました。でも、後悔していない理由。

高校生くらいから自動車に興味を持っていたけど、国産車を運転しても面白味がなくて。それで、メーカーに入社して「面白い車を作ろう!」と。今思えばすごい「偉そう!」ですね。でも、受けても受けても受からない。やっと取れた外車ディーラーの内定を、そのまま受け取りました。外車って高級志向で面倒くさいお客さんも少なそうだな~くらいの気持ちでした。
 そのせいか入ってみて、ばしんと壁にぶつかって。車好きだから、お客さんと自分の価値観のギャップに耐えられないし、売れないからノルマが達成できない。さらに賞与もカットされて……、すごく理不尽な扱いを受けている気持ちになりました。
 でも、その経験もしてよかったなと思うんですよ。自分の好きな業界の裏側も見れたし、自分が趣味的に好きなものではやっていけない人間だともわかって。人間として、ちょっとは厚くなれました。後悔は全くないですね。

商品を売って代金を貰う営業から、会社を売って人生をもらう人事へ。

営業時代に人事への異動の話が来たとき、すごく悩みました。自分のやりたい事もあったし、上司も引き留めてくれましたし。でも、上司に「もし本当に嫌なら、俺がこの話なかったことにしてやる」と言われて、このままだと彼に責任を押し付けることになるなと思ったんですよ。だから、自分でちゃんと話を聞いてから断ろうと思って、話を聞きに行きました。
 正直、それまでは管理部門の人たちって、営業とかの言うことを聞く人たちとしか思っていなかったんですよ。だけど当時の採用責任者に「お前は今まで商品を売ってたけど、今度は会社を売ってこい。お代はそいつの人生で」と言われて、「うわ、かっこいいじゃん人事」って単純に思ってしまって(笑)。今までやっていたことを欲しいと言われることも光栄でしたし、採用担当、頑張ってみようと踏み切りました。

世の中はSNSと違って、なかなかいいねをつけてくれない。

「本気です!」とか「やる気あります!」と言ってくれる人は多いですけど、つい「ホントかな?」と。もしかして「ネットでちょろっと調べただけかも?」って思う事もあります。 
自分が好きというだけで就活してしまったからなおさら思うんですけど、企業単位だけだって、主要取引先とか商材とかを調べて掘り下げていけば、説明会でも手に入れられない会社の全体像が見えます。人事が選別して見せてる裏側情報なんか、あてになりませんよ。
 自分の娘にも言ってるんですが、「こんなはずじゃなかった」というのは、自分のせいだと思うんですよ。自分が活躍できる前提だったり、〇〇さんが言ってたからという判断軸を持ってませんか?心からやりたいことなら、そんな言葉は出ないはずですよね。
「ああ、どうせその場限りだろう」という人事の偏見を「あれ、こいつはちがうのか」と裏切れる人になってください。言葉に忠実に、正直でいるには、誰よりも自分が頼れる自分でいることが必要だと思います。